元気よくまガール

日本人コントーショニストashの軟体ライフ

厳しさって必要?

今朝、テレビを観ていたらとあるインタビューを受け「私達の頃はもっと厳しかったんだから。あなたはのんびり稽古してるね」と言うコメントがあった。
とても???となってしまった。


私も芸事を稽古し、またそれを教えるのを生業としている。
私は大人になってから始めたバレエの稽古はとても厳しくて順番、振り付けを覚えないと怒られるなどと間違いが許されない怖さがあった。「出来てない、練習みてやらない」とも言われた時もあり今思い返すと恐怖指導に順応していたな。どうしたら良いのか良くわからないままひたすら練習。自主練を続けていたけどそれは違っていて上手く教わると言う事が出来ていなかった。
間違えたら教える、何が上手くいかないか教えサポートする事、優しさの無い厳しさがその人の言ったような厳しい稽古なんだろうな。怒鳴って練習を何時間もするなんてただ消耗するだけなのに。
芸事に対する愛情があっての厳しさがあるのにただ厳しいだけ、それを耐えれた人は偉い的なスポ根は時代遅れ。

芸事なので人様の前で披露する、失敗は許されぬもの。だからこそ厳しさで締めないといけないこともあるはず。緩ければ統率がとれない。その為の厳しさは必要。
でもそのインタビューでは自分が経験した厳しさを経験していないやつには自分と同じ思いをさせないと気が済まないと言うような物言いだったのでいやな言い方に感じた。

これから未来を担う世代に厳しく育ってないからと威張り散らすのかなぁ?そんなのダサくない?滅びた方がよいよ。
辛い思いをして得るもの、苦労して得るものの反対で楽に手に入るものもある。その人の糧になるのであれば楽に習得出来た方が合理的だと思う。芸事って習得すべき事がごまんとある。次のステップに進むのに努力がなんだと言い時間をかけるよりも楽な方法を見いだして、余ったエネルギーは別のところに回せたらもっと生きやすくて楽しくなるんじゃないかな?